おみた館について

●おみた館へようこそ

 伊雑宮、おみた館が開館いたしました。
おみた(御神田)館は、国の重要無形民族文化財で、
日本三大お田植祭の1つ、伊雑宮のおみた祭を紹介した施設です。
また、館内には伊雑宮に来ていただいた皆様のお休み処もございます。

伊勢市、そして伊雑宮においでいただいた際には、
是非お立ち寄り下さい。
お待ちしております。

平成26年3月吉日
伊雑宮周辺地区構想市民協議会


●伊雑宮について

 伊雜宮の御正殿は、 内宮と同じ 「唯一神 明造 ( ゆいいつしんめいづく ) り」 であり、 大きさが内宮より少し小さく造られているが、 建築様式は全く同様の唯一神明造りになって いる。 これは神社建築の中で最も古い形だと いわれており、 その主な特徴としては次の点 が上げられる。



1桧の素木造 ( しらきづく ) り (木材を削った ままで色などは塗らない)。


2棟持柱 ( むなもちばしら ) (左右の中央に 太く丸い柱が屋根の棟木を持ち上げてい る)。 

3柱はすべて丸柱で地面に穴を掘り地中か ら立てられている。 掘立柱(ほったてばしら)・ 掘立式 ( ほったてしき ) と呼ぶ。

4床 ( ゆか ) が高く建てられている (高床式) という。


5屋根は萱葺 ( かやぶ ) きで形は切妻屋根、 反りがなく直線の美しさを強調し、 入口は平 入りになっている。

6棟には鰹木 ( かつおぎ ) と左右に千木 ( ち ぎ ) が空高くそびえている。



伊雜宮の鰹木は 6 本であるが内宮は 10 本 外宮は 9 本 (別宮以下は内宮系が偶数で 外宮系が奇数) であり、 千木も先端の切口 が水平となっており (内削 ( うちそ ) ぎと呼ぶ) 外宮の方では切口が垂直(外削 ( そとそ ) ぎ) になっているので一見して見分けられる。 御正殿の周辺には二重の垣 (内側を瑞垣、 外側を玉垣) がありそれぞれに門がある。 ちなみに、 佐美長神社の社殿は板葺屋根で 鰹木は 4 本、 千木は内削ぎとなっている。 なお、 この神明造りは弥生時代の穀物倉 庫と多くの共通点があるといわれている。